のりと記憶について

日記
AngelaHB / Pixabay

息子が工作をしていると糊のにおいが漂ってきて、子供時代の記憶が蘇ります。
でんぷんが主成分の糊ですね。

私も図画工作が大好きなので、長いこと使っていました。
ですが大人になるにつれあまり使用しなくなり、気が付けばスティック系の糊で封筒を閉じる時に使う程度。
子供がでんぷん糊を使うようになって久々にあのにおいを嗅ぎました。懐かしい!

嗅覚は過去を思い出すスピードが別格ですね。

こういう嗅覚(あとは味覚)から過去の記憶が呼び起こされる心理現象を、「プルースト効果」というそうです。

校庭の砂埃は小学生の頃に遊びまくった思い出。
林道のにおいは高校時代の陸上部のクロカン練習の思い出。
などなど、当時の自分に一瞬返った気がします。

調べると、そのプルースト効果を使った様々な試みが行われているそうですね。
勉強に繋げたり、記憶喪失から一部の記憶をにおいによって取り戻したり。

記憶の扉を開く鍵は、あちこちに存在しているのでしょう。
しかしそれが都合よく見つかるわけでもない。
風がきまぐれに運び、偶然にしか出会えなかったりする。

とか考えると面白いし、もう二度と戻れない・会う事のないと思っていた存在と一瞬でも会えるのは、素敵だとも思ったのでした。




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